株式会社 珍来総本店/先輩に聞く

先輩に聞く

“人と接する仕事、飲食に関係する仕事”がしたいという思いが、この仕事を選んだ理由です。正直なところ、入社当時は、具体的な目標を描いていたわけではありません。しかし、日々、先輩たちの働く姿を見ていたり、自分なりに工夫しながら仕事をするうちに、自分にもやれるのではないかという気持ちが強くなってきました。
現在の自分の仕事は、直営店舗の現場を束ねるスーパーバイザーという役割です。厨房での調理、ホールの仕切りなど一通りの実務を覚えてチーフになり、一店舗を任される店長になりました。その後、人事異動で各店舗を回り、立地による店舗運営の違いなど身をもって学び、現在のスーパーバイザーになりました。
今の仕事の醍醐味は、自分が受け持って育てた後輩が、チーフになり、店長になりと成長していく姿が見られることです。また、厨房にいても接客でホールにいても、いつもお客さまと直に接して、喜んでくれている様子が感じられることです。
そして夢は、“自分の店を持つこと”です。お客さまと距離が近い、“食堂”という雰囲気の店にしたいと思っています。

立正大学経営学部出身です。学生時代は読む、書くなど文字の世界で学んだわけですが、実社会は、頭で考え、体を動かして学びます。まさに“やってみればわかる”のです。私は、卒業してすぐにこの仕事についたわけではありません。バンド活動をしていた関係で、学生時代から楽器屋でバイトをし、卒業後もそのまま続けたいと思っていました。ところがある日、バイク事故を起こして3〜4カ月の休業を余儀なくされ、諸般の事情で前の仕事に戻ることができませんでした。その時に考えました、「これまでの仕事、何か不足している」と。
珍來の求人に出合い、店で働き始めてそれが何であったか分かりました。今までは、好きな楽器とはいえ他人が作ったものを、私は間に入って流しているだけだったのです。ここでは、自分で作ったものを、直接お客さまに出せるのです。反応が、直接伝わってきます。それが、私が感じているこの仕事の醍醐味です。
店を運営していくために、経営学として学んだものは、知識として大いに役には立ちますが、最後は、いかにお客さまに満足=喜んでいただくか、“人”が鍵になります。店長として一つの店を運営していく時も、人をまとめていくことが最終的な仕事だと思います。先頭に立って引っ張っていく、フォローする、そういう力量を身に付けることが今の自分の課題です。

入社して、5年目になります。去年11月から、大型店舗の副店長を務めています。与えられた仕事、目の前にある仕事をこなすことで日々が過ぎていくという毎日でしたが、副店長という立場になって自分の役割について考えました。まず、お店の雰囲気づくりが、自分に課せられた大切な役割です。士気を高め、後輩たちが気分よく働け、お店全体が元気で良い雰囲気であるように、気を配ることが、今の自分の役割です。明るい雰囲気が、お客さまにとって居心地の良さにつながり、売上のアップにもつながります。
この仕事を選んだ理由は、料理することが好きだったからです。しかし、いざ調理の職場に入ってみると、家でやっていたような料理とはまったく違います。簡単そうに見えるチャーハンが実は一番難しかったりします。お客さまに出せるようになるまでに1年はかかります。火力の問題、調理器具の問題、体力もいりますし、単純に見えることほど奥が深いのです。
しかし、表面の大変さに負けて途中で投げ出すのではなく、続けていけば楽しさが見えてきます。なるべく早く、地元・秋田に自分の店を出したいと思います。好きなことの延長に、この仕事がありました。まさに、やり甲斐をもって働いています。

農業高校生物生産工学科、バイオテクノロジーを学びました。具体的には、花の培養をやっていました。今の仕事とは直接関係ありませんが、学生時代からこの仕事に興味があり、それとなく店の様子などには気を配っていました。したがって、忙しいことは承知していましたが、入社してみて、外から見る以上に大変なことが分かりました。
今、自分が学ぶべきことは、先輩たちの仕事を見ながら仕事を覚え、厨房のなかの作業がスムーズに回っていくように動きを覚え、タイミングよく手助けできるスタッフになることだと思います。厨房がきれいに整えられていなければ、お客さまに満足していただける料理はできません。小さなゴミや汚れも気になるようになりました。
入社して以来、会社の寮で暮らしています。休日には家に帰るのですが、仕事で覚えた知識を生かして家族に料理を作ってあげて、美味しいと言って喜んでくれる姿を見るのが最大の楽しみです。“美味しく食べる”ということは、楽しく生きていくということの基本だと思います。将来は、田舎のほうに、小さな店でいいから自分の店を持ち、常連さんをたくさん作って料理の腕をふるっていきたいという夢を持っています。